2008年4月7日月曜日

安全を確保するということ - 漁船の事故から考える

青森県の陸奥湾でホタテ漁船が行方不明になり、誠に痛ましいことに死者服不明者数名、現在も必死の捜索が繰り広げられています。近々では、護衛艦と千葉県の漁船との衝突事故があり、未だに二人の方の行方が分からないままです。青森県の事故は、自然現象による自己の可能性が指摘されて、護衛艦と漁船の事故も主たる回避義務は護衛艦であることは明白であるようです。つまり、漁船側には主たる過失はないということです。

しかしながら、個人的に疑問がありまして・・・

 両者の事故で共通していることがあります。このことを報道している報道機関がないのですが、私は大いに疑問を持っている事柄があります。多くの批判を受ける可能性があることを承知で、その疑問を明らかにします。それは、何故漁船員の皆さんは、救命胴衣ライフジャケットを装着していなかったのでしょうか。もし、装着していれば、仮令船を失ったとしても生命は保持しえたのではないか、関係者の必死の捜索で早期に発見できたのではないかという疑問が拭えません。予期せぬ自然現象に遭遇してしまった不幸、護衛艦側の過失を否定するものではないのですが、危険に対する備えとして、救命胴衣を着用していれば、違う結果になりえたのではいか、リスク対する備えに抜かりはないと言えるか。私は、そこを考えています。備えに不備があったと。
 リスクはゼロに出来ない以上、自然現象は衝突などで、海に放り出される可能性に備えることは必要ではなかったかと一連の報道で思いました。情報セキュリティのリスク対策をとるとき、何かを行う以上リスクをゼロのできないことを前提に考えるべきと、思っています。対策をとったから大丈夫なのではなく、その上で情報セキュリティ事故が起きてしまった場合の対策も合わせて考えておくことが必要と考えています。
一連の痛ましい事故の報道を見聞きしつつ、考えてみました。
(漁猟中の救命胴衣の着用については法律の定めがあり、一定の条件では義務化されているとのことです。今回の事故のケースではどうなのか不明ですが、 自然に対する備えをし、海上交通規約慣習を守った上で、更にもしもの場合に備えライフジャケットの着用が望まれたと思います)

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