一昨日から、2chビューアーからの顧客情報漏えい事件に関して、様々な情報やニュースがインターネット上を駆け巡っています。情報セキュリティ会社に所属する社員として、無関心では居られないのは当然です。
今回の騒動で特徴的なことは、顧客情報の漏えいに留まらず、2ch利用者にとって不都合な事実も暴露されていることです。
流出した個人情報を解析した株式会社サイバーエージェントによれば、約4万1000人分のメールアドレス、約2万9000人分のクレジットカード関連の情報が、別掲示板に掲載されているそうです。加えて、クレジットカード関連として、セキュリティコードもネット上に掲載されてしまっています。これは、経済的損害も招いかねない深刻な事態です。
クレジットカード発行各社は、早速カード利用者向けの発表を行っています。それは、不審なカードの利用は、24時間体制で監視しており、仮令被害が発生しても会員には保証するというもので、これは今までのクレジットカード情報漏えい事件でも同様な発表が行われています。
今回の特徴は、2chという巨大掲示板の情報が流出したことにあります。2chに書き込まれる情報は、虚実定かで無いものが玉石混交で入り混じっていました。その中には、他者に対する誹謗中傷に類するものがあっても不思議ではなく、実際に暴露されてしまいました。当人は、ネット上で謝罪を余儀なくされています。
恐らく、ネット上では本人特定が今後も行なわれていくことが想像に固くありません。これは、飲食店従業員の不適切な行為が、瞬く間に特定されている、現在進行形の別の事件からも明らかでしょうね。
本件は、今後も注視していくことが必要です。そして、皆さんもクレジットカード等の信用情報や、個人情報の管理には従来以上に慎重になっていく必要があります。
恐らく、誹謗中傷を書き込んだ人達は、自分の行為が暴露されるとは、夢にも思っていなかったと思います。ネット世界では、何が起こるか想像できないことが改めて実証された事件でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿