三菱東京フィナンシャル・グループとUFJホールディングスは12日、10月に予定していた傘下の東京三菱銀行とUFJ銀行の合併を来年1月1日に延期すると正式発表した。金融庁の指摘を受け、合併に伴うコンピューターシステムのトラブル回避のため、事前準備を徹底する必要があると判断した。持ち株会社や傘下の信託銀行、証券会社の合併は予定通り10月1日に実施する。両グループは同日、金融庁から統合の予備認可を得たことも明らかにした。
三菱東京の畔柳信雄社長(東京三菱銀行頭取)は記者会見で「ご迷惑をおかけする」と陳謝。合併延期に伴ってデータの修正作業などを強いられる法人顧客などに対しては、発生するコストを負担する意向を示した。
現在、東京三菱銀は日本IBM、UFJ銀は日立製作所と、異なるメーカーのコンピューターシステムを使っている。10月1日の合併時に2つのシステムを接続する計画で準備作業を進めてきた。
日本経済新聞記事より引用
以前から、合併延期だろうと報道されていましたが、とうとう正式に記者発表されました。みずほ銀行の二の舞を避けるという金融庁に強い決に現れということでしょうね。
経営的要請ではなく、システムの事情が経営判断を覆したという大手企業では初めてのケースではないでしょうか。
銀行合併の難しさは、以前に銀行関係者に聞いたことがあります。取りあえず、双方のシステムをゲートウエイ機で繋いで、データの交換をするとしても、双方の金融サービスを各々が取り込まなければならず、単なるデータ交換ではすまないので、複雑です。その他に、悩ましいのは通帳だそうです。合併する二つの銀行の通帳、新銀行の通帳の三種の通帳が一時期に出回ることになります。新銀行のシステムとATMは、三種の通帳に対応する仕様にしなければなりません。この通帳への対応は、かなりの負担ということです。
経営の要請にシステムの統合を合わせるのでなく、システム統合に合併を合わせる、従来になかった稀有のことがおきました。この事をニュースとしたBlogへに書き込みが盛んになるのでしょうね。小職も、その流れにのってみました。
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