2013年11月13日水曜日

フィリピンの災害とレイテの戦い

フィリピンレイテ島に台風30合が直撃、大変な被害がでていると報道されています。政府も自衛隊員を含む、緊急救援隊の派遣を決定しました。派遣される皆さんには、頑張って頂きたいと思います。

ところで、この台風のニュースを聞いたとき、ある感慨に襲われました。太平洋戦争時、レイテ島との海や地上で、日本陸海軍と米陸海軍との間にが死闘を繰り広げられ、多数の戦病死者を出しました。
1944年10月20日、南西太平洋戦域連合軍最高司令官ダグラス・マッカーサー大将麾下の第6軍がレイテ島東部に上陸、日本側は第14方面軍司令官山下奉文大将麾下の第35軍第16師団が迎え撃ちました。
今回のニュースで度々名前が上がっているレイテ島のタクロバンは、その南あるダガミと共に、米陸軍が上陸した激戦地でした。

日本軍は84,000名もの陸海軍将兵を投入しながら、生還したものは79,260という、生還した者4,740名という、ほぼ全滅状態、しかも大半が餓死したという凄惨な戦いでした。もちろん、日米の戦いで現地の住民も多数の死者と損害を出したことが言うまでもありません。

そのレイテ島に日本から、自衛隊を含む救助部隊が駆け付けることに、現地住民はどのように対応されるのか、少しばかり気がかりです。

しかし、各国も物資の提供、救助部隊や艦艇、航空機の派遣など積極的に活動してします。国際貢献のためにも、政府諸機関の活躍を願って止みません。

注1
私は、この大規模な災害に対して、救援を躊躇ってはならないと思います。また、自衛隊合憲論者であり、海外での活躍に称賛を禁じ得ません。ただ、レイテの戦いという事実があるので、現地の皆さんの気持ちがどうなのか、という点について気になるのです。誤解があるといけないので

注2
本文に重大な間違いがありました。訂正します。
誤 生還したものは79,260という
正 生還した者4,740名という
 

生還者の少なさを強調したかったのですが、数字を逆にしてしまいました。重大な誤記で、訂正させて頂きます。


2013年11月8日金曜日

住民票情報の漏洩とストーカー犯罪

昨年発生したストーカー殺人事件が新たな展開を見せました。被害者の住民票情報が、市役所を通じて探偵業者に漏洩、結果的に不幸な結果に結びついて可能性が浮上してきました。これは由々しき事態です。
警察には、本件の徹底的な解明を臨もみますね。また、当該自治体のみならず、個人情報を取り扱う事業体にとっても課題を突きつけられた事件、だと私は思います。


逗子ストーカー:市役所から住所入手か…調査会社の幹部
毎日新聞 2013年11月07日 02時30分(最終更新 11月07日 10時01分)

 個人情報を不正に入手したとして、愛知県警捜査2課は6日、東京都目黒区の調査会社の幹部2人を不正競争防止法違反(営業秘密侵害)容疑で逮捕した。捜査関係者によると、幹部は神奈川県逗子市で2012年11月に起きた逗子ストーカー殺人事件で、逗子市役所の職員から被害女性の住所を入手していた疑いもあるという。
 ◇調査会社側から電話の形跡

 ガス会社の顧客を装って別の個人情報を引き出したとして逮捕されたのは、調査会社「アスク・ミー」の実質的経営者、小浜博敏(59)=東京都品川区平塚=と、同社役員、菊嶋毅(42)=世田谷区玉川=の2容疑者。捜査関係者によると、事件が起きた12年11月ごろ、同社側から逗子市役所に電話をした形跡があったという。

 逮捕容疑は今年6月上旬、千葉県内のガス会社のコールセンターに同県市川市の集合住宅に住む40代の男性会社員を装って電話。担当者に契約者本人からの正当な問い合わせと思わせ、氏名と集合住宅の部屋番号を回答させたとしている。男性がこの住宅に実際に住んでいるかを確認しようとしたとみられる。

 ◇逗子ストーカー殺人事件◇

 神奈川県逗子市で2012年11月、ワークショップコーディネーターの三好梨絵さん(当時33歳)が、以前交際していた元教員の男(同40歳)に刺殺され、男は自殺した。男が11年6月、三好さんに対する脅迫容疑で逮捕された際、県警が三好さんの結婚後の姓や住所の一部を読み上げた。男はこの情報を基に探偵に依頼し、住所を割り出したとみられる。



逗子ストーカー:事件前日、女性の納税記録を職員が照会
毎日新聞 2013年11月07日 12時19分(最終更新 11月07日 13時19分)

 神奈川県逗子市のO副市長は7日、記者会見を開き、ストーカー殺人事件の前日に、納税課の職員が被害女性の納税記録を閲覧した記録が残っていたことを明らかにした。閲覧した職員を特定できておらず、外部への情報流出があったかは確認できていないという。

 納税記録が閲覧されたのは12年11月5日午前11時から約3分間。記録には氏名、住所のほか税額や滞納額などが示されている。被害女性の情報閲覧に使われたパソコンの担当職員は市の調査に「当時のことは記憶にない」と答えているという。

 納税課には当時、9人の職員が在籍。うち正規職員8人はパソコンとパスワードを持ち、ログインするが、作業の迅速化のため、別の職員がそのパソコンを使うこともあるという。

 納税記録の開示は、原則として本人が来庁しなければできないが、本人確認などができれば、必要に応じて電話でも可能という。

 O副市長は「個人情報の適切な管理を改めて徹底したい。捜査には最大限協力する」と話した。



2013年11月6日水曜日

個人情報が金銭と同等の価値を持つ

個人情報が金銭と同等の価値を持つということが、図らずも証明されてしまった不幸な事件でしたね。
これからも、図利加害目的で個人情報を合法不合法に入手する輩が跋扈するのでしょうね。

情報不正取得容疑、探偵を逮捕 逗子ストーカーに関与か

ガス会社の契約者情報を不正に取得し、転売した疑いが強まったとして、愛知県警は6日、東京都目黒区に事務所を構える探偵業者の男を不正競争防止法違反(営業秘密侵害)の疑いで逮捕した。この業者は、昨秋に起きた「逗子ストーカー殺人事件」で、元交際相手の男からの依頼をもとに被害女性の住所を割り出し、教えていた疑いもある。県警は、個人情報ビジネスが犯罪を助長しているとみて、情報売買の実態を調べる。

捜査2課は6日午前、探偵事務所を家宅捜索した。

この業者は携帯電話の番号や車両ナンバーなどをもとに、氏名や住所、家族構成などを調べ、1件数万円で売買するのを専門にしている。