今年の9月8日から23日まで、防衛医科大学校病院耳鼻咽喉科病棟に入院しておりましたが、11月26日から二週間の予定で再入院します。前回は、外耳道の炎症と腫れを治癒させるための入院でしたが、今回は慢性中耳炎の根治を目的としており、そのために鼓室形成手術を受けることになりました。
慢性中耳炎について
26日に入院、28日手術の予定です。
鼓室形成術について
乳突削開術というのを受けるのですが、耳(私の場合は、右耳)の後ろを切開、そこにある骨の高まり(これは乳突洞と呼ばれる空洞だそうですが)を削り、そこから中耳まで広がっている空洞を利用して、患部の治療を行うのだそうです。つまり、頭蓋骨の一部を削る訳です。何か、凄いことになってきました。
私の場合、中耳内の炎症の除去と鼓膜再生、耳小骨治療がが予定されています。
炎症の治療ででは、中耳内で炎症を起こしている患部を切り取ってしまうようです。これで、すっきりしますね。
鼓膜再生は、中耳内にある筋肉に一部(筋膜)を切除、それを鼓膜も代わりとして用いて再生するそうです。
耳小骨は、慢性中耳炎の影響を受けている可能性があり、変形していた場合は正常な形態に戻すようです。
頭部の手術なので全身麻酔、二時間程度の予定だそうです。防衛医大病院から貰った説明資料には、頭蓋骨をドリルで削る、切開する、除去するなど生々し説明があります。著作権の問題等もあり、このBlogに掲載できないのが残念です。
可能性が低いが想定される合併症は以下の通りです。
(1) 味覚障害
耳小骨近くに味覚を司る鼓索神経があり、誤って傷つけると味覚障害になるそうです。まあ、今までも味音痴なので、大した影響じゃないかも(藁)
(2)顔面神経麻痺
耳小骨の奥に顔面神経があるので、やはり誤って傷つけることで発生するようです。しかし、味覚障害よりは、発生可能性は低いようです。
(3)めまい、感音難聴
めまいは、手術の結果内耳に強い力が加わった場合に発生するようですが、術後に安静にしていれば治るそうです。感音難聴、問題ですね。要は、聴覚が機能的に障害を受けること。今は、慢性中耳炎等による伝音難聴、つまり音が内耳内で正常に伝わっていないので、その音の伝わりを回復させようとしています。しかし、中耳炎での内耳の破壊が酷い場合は、音を感じる機能が阻害されているので、音の伝わりの回復、つまり鼓膜や耳小骨の再生による伝音回復だけでは、難聴が回復しないのです。これは、合併症と言うよりは、患部の状態によるので、蓋を開けるまでは、判らないのだと思います。日頃の行い次第でしょうか。
(4)髄液漏、髄膜炎
略
とまあ、説明書には色々と書いてあります。実家の兄に入院同意書の保証人欄の印を貰いに行ったとき、心配するからおばあちゃん(母)には見せないようにしようと言われました。事前のリスクの説明なのですが、確かに読んでいると、決して明るい気分のなるものではありません。
前回の入院と異なり、今回は外出ができません。終日病院です。前回は、日曜日のみ病院にいたのですが、それでも暇で困ったのに、今度は二週間です。暇潰しが最大の課題ですかね。
ふぅ~
SECRET: 0
返信削除PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
入院ですか、いろいろ大変ですね。
まずは、ご無事の退院をお祈りしております。
��心配するからおばあちゃん(母)には見せないようにしようと言われました。
わかります、わかります。これ。
完全に情報をすべてオープンにすることは、情報を受け取る側にも勇気と冷静な判断力が求められるのだといういい例ですね。
SECRET: 0
返信削除PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
はなだせんせ
>入院ですか、いろいろ大変ですね。
>まずは、ご無事の退院をお祈りしております。
お気遣いいただき、ありがとうございます。年末の繁忙期での病院、静かに過ごす滅多に無い機会と開き直ってます。
今は、右耳の鼓膜が殆ど無い状態です。鼓膜は、伝音器官であると同時に中耳や頭蓋内に雑菌などが侵入するのを防げ役目もあるのだそうです。今回の入院手術では、鼓膜の再生によおて、難聴の解消以上に雑菌の侵入防止が大きな目的です。
合併症の件、兄とも相談して、表現を和らげて母には話しました。隠しておくのも変ですしね。
入院期間中は当然禁酒なので、健康的な生活を送ってきます。はなだせんせに於かれても、御身御大切に。
では!