以下は、産経新聞webからの引用です。
武器庫見取り図流出 ウィニー、陸自松戸駐屯地
小銃、拳銃の保管場所を明記した陸上自衛隊松戸駐屯地(千葉県松戸市)の武器庫見取り図などの内部情報が、同駐屯地での勤務歴がある2等陸曹の私物パソコンからファイル交換ソフト「ウィニー」を通じて3月末にインターネット上に流出していたことが分かった。
秘密情報は含まれていなかったが、防衛省は処分する方針。自衛隊では同ソフトによる情報流出が相次ぎ、同省は昨年2月、自衛官を含む全職員に業務用データの私物パソコンへの保存禁止と過去の保存データ削除などを指示したが、2等陸曹は従っていなかった。 2等陸曹は現在、陸自下志津駐屯地(千葉市)に所属し、防空を担う高射部隊の後方支援を担当している。
(2007/04/10 17:00)
ウイニーを通じてというのは、今更という気がします。私が気になるには、頻発した情報漏洩でとられた対策が有効でなかったことです。二等陸曹が指示に従っていれば情報の漏洩は防げていましたね。
過去の報道なども読む限り、防衛省や自衛隊が実施した情報漏洩対策は、決して的違いなものではなさそうです(と私は思います)。では、何故なのでしょうか。海上自衛隊のケースでもそうですが、組織の構成員が規則/基準/手順/手続きを遵守しなければ、どんな管理策も有効ではないんですね。少なくとも陸自では、私物パソコンへのデータ保存禁止と削除を指示していたのですから、対策が未実施だったとはいえないでしょう。問題は、自衛隊/警察のような命令に絶対服従の組織で、指示に従わなかったことです。ちょっと考えてしまいました。自衛隊/警察ですらそうなのですから、他の組織体では尚更でしょう。個々人の意識向上の問題って難しいですね、と思った一連の報道でした。
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