2007年4月10日火曜日

武器庫見取り図流出 - 今度は陸上自衛隊からです

海上自衛隊からイージス艦の情報が漏洩したニュースは、未だ耳に新しいところですが、今度は陸上自衛隊からです。軍事組織というのものは、機密保持に厳しく、厳しすぎて国民への情報公開の度合いが低いとの認識されていると思うのですが・・・  我が陸海空自衛隊例外なのでしょうか。

以下は、産経新聞webからの引用です。

武器庫見取り図流出 ウィニー、陸自松戸駐屯地
 小銃、拳銃の保管場所を明記した陸上自衛隊松戸駐屯地(千葉県松戸市)の武器庫見取り図などの内部情報が、同駐屯地での勤務歴がある2等陸曹の私物パソコンからファイル交換ソフト「ウィニー」を通じて3月末にインターネット上に流出していたことが分かった。
 秘密情報は含まれていなかったが、防衛省は処分する方針。自衛隊では同ソフトによる情報流出が相次ぎ、同省は昨年2月、自衛官を含む全職員に業務用データの私物パソコンへの保存禁止と過去の保存データ削除などを指示したが、2等陸曹は従っていなかった。 2等陸曹は現在、陸自下志津駐屯地(千葉市)に所属し、防空を担う高射部隊の後方支援を担当している。
(2007/04/10 17:00)


ウイニーを通じてというのは、今更という気がします。私が気になるには、頻発した情報漏洩でとられた対策が有効でなかったことです。二等陸曹が指示に従っていれば情報の漏洩は防げていましたね。
過去の報道なども読む限り、防衛省や自衛隊が実施した情報漏洩対策は、決して的違いなものではなさそうです(と私は思います)。では、何故なのでしょうか。海上自衛隊のケースでもそうですが、組織の構成員が規則/基準/手順/手続きを遵守しなければ、どんな管理策も有効ではないんですね。少なくとも陸自では、私物パソコンへのデータ保存禁止と削除を指示していたのですから、対策が未実施だったとはいえないでしょう。問題は、自衛隊/警察のような命令に絶対服従の組織で、指示に従わなかったことです。ちょっと考えてしまいました。自衛隊/警察ですらそうなのですから、他の組織体では尚更でしょう。個々人の意識向上の問題って難しいですね、と思った一連の報道でした。

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