2008年9月9日火曜日

入院生活も早くも二日目になりました。病院での時間の経過が長く、本当にようやくという感覚です。昨晩の消灯は9時、日頃は風呂上りに発泡酒(時々ビール)を一杯やり、11時-12時に布団に入るのに、3時間も早い訳です。通常は6時に起きるので、睡眠時間は6-7時間です。案の定、3時頃に目覚めて、起床の6時まで2度目の睡眠ですが、うとうとしたままでした。

��時半頃からに点滴による抗生剤の投与に一時間、朝食と診察を終えて、外出申請をして9時頃病院を出発、所用で自宅により、勤務先には11時過ぎに到着しました。明日は、病院からクライアントに直行予定です。

出掛けに、看護婦さんから(私は個人的信念から女性の場合は看護士さんと絶対に呼びません)、入院中の仕事とは大変ですね、と言われました。会社の人使いが荒くてと、建前を言いつつ、本音は病室で一日を過ごすのは勘弁と思ってました。

ところで、入院先の防衛医科大学校病院(通称防衛医大ですが医科大学ではなく、防衛医科大学校が正式名称です)で、耳鼻咽喉科の治療を受けるのは2回目です。耳鼻咽喉科の他に外科、整形外科での治療を受けています(かなり前ですが)。何故、分かるかというと、治療を受けた記録が、防衛医大病院に残っているからです。
同病院の診察券が磁気カード化されています。また、診察記録やカルテも電子化されており、過去の診療記録も随時参照可能なのです。
今回、紹介状を貰い、同病院に最初に言って初診の申込みをした際に、過去に診療記録が参照されたのか、丁度10年前にも耳鼻咽喉科で診察を受けていますね、と言われました。これは、その通りで、勿論自分でも記憶はしていましたが、丁度10年とは認識していませんでした。
同病院は、初診以外は予約制で、次回の診断は必ず日時を予約します。予約日には、予約確認用の診察券読取装置に、磁気カード化されたされた診察券を差し込みます。予約が確認されたら、数秒してA4大の予約確認票が出力されます。この確認票に、診察各科の直近の受診日が印字されています。耳鼻咽喉科以外にも受診した記録があれば、当然印字されます。それで、外科、整形外科で受診したことがあることが確認できました。
受診年月日からすると、整形外科が高校生の時、外科が大学生の時でした。当然、年号は昭和であり、診察券も磁気カードの時代より前で(つまり電子化前)、私の記憶にもありませんでした。自宅で確認したところ、磁気カード化される前の、紙の診察券が奇跡的に残っていて、確かに受診したようです。
これで、分かったのですが、防衛医大は診療管理システムの電子化後だけでなく、その前の少なくとも受診の記録は電子化したのですね(カルテまでは不明です)。
この記録の中には、私の住所/電話番号(受診当時の)、血液型、身長、体重、病歴、性別、診察結果、各種検査結果等が含まれている筈です。しかも、その間に進学し、就職し(親の保険から社会保険に加入)、5回ほど転居し(住所が変わり)、同じくらい転職し(すなわち社会保険組合も替わっている)、配偶者が増え(今のところ一人、親の戸籍から抜けて新しく創設)、子供ができ、身の周りの情報も変わっているのに、同一人物と確認できた訳です。
この情報が漏れ出したら、大変なことですね。職業柄、防衛医科大学校病院の個人情報の管理体制がどうなっているか、とても気になっています。
以前から、医療機関のおける個人情報の管理ということは、関心のあることでした。と言うのは、ある時、某民間医療機関の事務長から酒の席なのですが、尋ねられたことあるのです。本人から個人情報の開示請求があった場合、無条件に開示しなければいけないのでしょうかと。
というのは、病気によっては医療上の判断で本人に告知しない、もしくはタイミングをみるとうことがあるのですね。癌などでも、現在は原則として告知とのことですが、精神的な打撃を考え、近親者と相談しながら判断することは、未だあるようなのです。告知も医療行為なんだ、という事務長の一言に、
考えてしまいました。
という経緯があり、医療機関における個人情報の管理は、病歴の管理であり、場合によっては医療行為に関係するのだ言うことで、個人的に関心があったのです。
今回は、耳鼻咽喉科であり、しかも同じ中耳炎の治療なので、十年前の記録、過去の診察記録を参考にするというこは当然かなと思います。が、だとすると医療機関は、患者の記録をどの程度、保管保存しておくべきなのでしょうか。私の場合、十年前の症例とは直接関係ないと判断されたようです。
薬害肝炎等では、診療記録が残っていないために、患者の発見、特定、保障などに壁がありました。では、永久に保存すべきでしょうか。それは、医療機関毎なのでしょうか。それとも、集約すべきなのでしょうか。その場合に想定されるリスク対策は、どうするかのか、等々。
医療機関における個人情報の管理、医療行為という側面も考えての議論が必要ですね。
自分も忘れていた、受診記録を見せられて、考えてみました。

2 件のコメント:

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    まずは、くれぐれもお大事になさってください。
    それから入院中にも関らず、貴重な記事です。
    ��いつもながら)参考になります。

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  2. マスダ@お気楽2008年9月10日 11:34

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    Haseさん
    ご心配いただき、ありがとうございます。
    朝の点滴、朝食、診察が終わったら、外出許可を貰って出勤しています。内臓疾患とか怪我とかではないので、一日中病室にいるのは苦痛ですね。病室でも、一人違和感があり、出勤した方が気が楽です。
    入院しつつ、医療機関の情報管理を考える、職業病ですかね。兎に角、耳の疾患を治して、病院通いから一刻も早くおさらばしないと

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