以下は、産経新聞Webからの引用です。
大分県玖珠(くす)町の陸上自衛隊玖珠駐屯地で小銃や拳銃が紛失した事件で、紛失が発覚する2日前の6日の業務終了時から、武器確認が行われていなかったことが13日、陸自の調査で分かった。陸自は内部犯行とみて、関与した可能性が強い隊員数人に絞り込み、事情聴取を行っている。
陸自によると、武器確認は平日の朝夕に実施することになっている。紛失は8日に発覚したが、小銃は5日夕方、拳銃は6日朝の点検を最後に、以降、平日にもかかわらず確認されていなかったことが分かった。
さらに、武器庫の鍵と、小銃や拳銃を保管する箱と棚の鍵は、別々の隊員が保管・所持する規則になっているにもかかわらず、両方の鍵を1人の隊員が所持。常時携帯しなければならないのに、事務室にある自分の机の無施錠の引き出しに入れっぱなしにしていた。
ずさんな管理は常態化していたといい、規則に反した武器管理が浮き彫りになっている。
玖珠駐屯地では第4戦車大隊本部管理中隊の武器庫で、8日午後3時ごろ、点検で64式小銃1丁、9ミリ拳銃1丁、拳銃用弾倉2個、双眼鏡1個、小銃用弾倉1個の紛失が確認された。
拳銃、小銃の弾薬は別に保管されており、紛失していなかったが、重大事案として警察に通報。陸自でも大がかりに捜索しているが、まだ見つかっていない。陸自では内部犯行とみて、警務隊を中心に調査を続けている。
武器管理の規則上、平日の朝夕に実施することとなっていた武器庫の点検、別々に保管するはずの武器庫の棚と箱の鍵、これが双方とも遵守されていなかったこと、これ見過ごせません。現在のところ、この規約違反と紛失の因果関係は不明確ですが、無関係とは思えません。
外部からの侵入の形跡がないのであれば、当然内部の人間を疑わざるを得ません。何故ならば、出入りが厳重に管理されている自衛隊駐屯地内ですからね。
仮にそうであった場合、駐屯地内の自衛隊員のモラル、武器管理規則など内部諸規定の遵守意識や有効性/実施状況の監視など内部統制上の課題が問題となりますね。組織内の各構成員のモラルが適切に維持され、内部規則た県連法令が遵守されること、これは内部統制の基本であろうと思うからです。
紛失した小銃と拳銃の早期の発見、原因の究明とともに駐屯地内の内部統制の見直しが望まれるます。
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