海自「秘」データ、「ウィニー」通じ流出
自衛艦コールサインや戦闘訓練の内容など「秘」扱いのものを含む海上自衛隊のデータが、大量にファイル交換ソフト「ウィニー」を通して流出、インターネット上で閲覧できる状態になっていたことが23日、海自の調べで分かった。
海自佐世保基地の護衛艦「あさゆき」の隊員が使っていた私用パソコンに、これらの「秘」扱いのデータを入力していたところ、ウイルスに感染したとみられる。
海自は「私用パソコンの管理を徹底させるが、流出したデータが大量ですべての確認作業を終えていない」としている。
流出したデータには「秘」扱いとされる自衛艦のコールサインや監視活動の記録、戦闘訓練の計画表などが含まれていた。「あさゆき」の隊員数十人分の住所や家族構成などの個人情報もあった。
自衛隊ではこれまでウィニーを通じて自衛隊病院の患者データなどが流出したことがある。(共同)
(02/23 08:55)
海自情報、ネット流出 Winny経由か 暗号や隊員名簿
海上自衛隊の暗号関係の書類や緊急時の電話番号、隊員の名簿などの秘密情報がネット上に流出している可能性が高いことが二十三日分かった。海自は「『秘』情報が漏洩(ろうえい)している可能性がある」として、額賀福志郎防衛庁長官と首相官邸に報告するとともに、事実関係の調査を始めた。
海自によると、十六日にインターネット上の掲示板で「海自の秘密情報が漏れている」との書き込みがあることをきっかけに内部調査したところ、「秘」扱いとされる自衛艦のコールサインや監視活動の記録、戦闘訓練の計画表などが流出していた。護衛艦「あさゆき」(佐世保)の隊員数十人分の住所や家族構成などの個人情報も含まれていた。
「あさゆき」の通信関連の隊員が関係しているとみられ、この隊員のパソコンからファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を通じて各種情報が流出したらしい。
海自の内部でシステムで結ばれている職場のパソコンは、ウィニーのインストールや情報のダウンロード、所持、アクセスなどが厳しく監視されているため、各種情報はこの隊員個人のパソコンに入力されていたとみているが、個人のパソコンに秘密情報文書や個人情報をデータ保存することは禁止されているという。 ◇
【用語解説】Winny(ウィニー)
インターネット上で映画や音楽などをダウンロードでき、複数のパソコン利用者の間でデータの交換が可能なファイル共有ソフト。日本で開発された。誰が違法コピーしたか分からず、匿名性が高い。利用者のパソコンがウイルス感染し、内部に保存された情報が流出する問題が起きている。
(02/23 15:55)
業務PC机に固定 記録媒体も一元管理
海上自衛隊の秘密情報がインターネット上に流出した問題で、防衛庁の再発防止策が二十四日、分かった。業務用データを扱うノート型パソコンの持ち出しを禁じるためワイヤで机に固定することや、私物のパソコンによる秘密情報の取り扱いを全面禁止することなどを盛り込んだ。業務用データを保存したCD-R(書き込み可能なCD)などは私物も含め一元管理して持ち出しを許可制にし、情報漏洩(ろうえい)防止などの教育も徹底する。
(02/23 05:00)
Winny経由の情報流失、漏洩。相変わらずだなぁ~ としか言えませんね。
PCの机への固定、CD-Rなどは私物も含め一元管理ですか。しかし、普通に考えたら私物の可搬記憶媒体、私物のCDやDVD、USBメモリーなどは使用禁止、持込禁止じゃないでしょうか。民間企業では、私物の可搬記憶媒体を禁止しているケース、ありますから。これ、ちょっと疑問です。もうちょい、厳しく徹底してもらいたいですね。防衛上の機密を扱っている訳ですから。