西武が取締役会でサーベラスTOBに反対決議 ライオンズ球団売却まで要求
2013.3.26 16:27
米投資会社サーベラスが実施しているTOBについて、記者会見する西武ホールディングスの後藤高志社長=26日午後、東京都内のホテル
米投資会社サーベラスが実施しているTOBについて、記者会見する西武ホールディングスの後藤高志社長=26日午後、東京都内のホテル
西武ホールディングスは26日取締役会を開き、筆頭株主である米サーベラス・グループ傘下のエス-エイチ ジャパン・エルピーが3月12日付で開始した株式公開買付け(TOB)に対し、反対意見を表明することを決議した、と発表した。
また、本公開買付けに関連して、サーベラス・グループが求めている五味広文・元金融庁長官、生田正治・旧日本郵政公社総裁ら3人の取締役への追加についても反対する方針を決め、発表した。
同日会見した後藤高志社長は、反対する理由について、(1)早期に良い形で株式上場をする阻害になる(2)サーベラス・グループのこれまでの行動をみると、将来的に当社のステークホルダーの皆様の利益、ひいては当社の中長期的な企業価値が毀損する深刻なおそれがある-ことをあげた。その上で「サーベラスが経営に影響力を強めると、中長期的に企業価値の向上につながるとは考えにくい」と説明した。
後藤社長によると、サーベラス側から西武多摩湖線や国分寺線など鉄道5路線の廃止や駅員削減、さらに埼玉西武ライオンズ球団の売却などの提案を受けたという。
サーベラス、球団売却や路線廃止要求を否定
2013.3.27 19:31
西武ホールディングス(HD)に株式公開買い付け(TOB)を実施している米投資会社サーベラスは27日、西武HDがTOBに反対意見を表明したことを受け、「中長期的な企業価値の向上が目的だ」と反論した。西武鉄道の路線廃止やプロ野球球団の埼玉西武ライオンズの売却については「アイデアの一つに過ぎず、提案も要求もしていない」と強調した。
サーベラス・ジャパンの鈴木喜輝社長らが都内で質問に答えた。「筆頭株主として経営再建に協力していたにも関わらず、昨年5月に突然、途絶えさせられた。資本提携契約も一方的に解除された」と主張。これらを根拠に「西武HDの企業統治や内部統制に問題があり、これを解決しなければ上場できない」と述べ、具体的には「2、3年かかるかもしれない」とした。
路線廃止や球団売却については、昨年10月にニューヨークのサーベラス本部から西武HDにあてた書簡の中で「50個程度の検討項目に含まれていたが、こだわりはまったくない」とし、「今後も球団売却を要請することはない」と明言した。
敵対的TOBについては、「経営権を獲得しようという気はまったくない」と強調。6月の株主総会に向けた委任状争奪戦(プロキシファイト)に関しては「望んでいるのは対話だが、それが実現しなかった場合は仮定の話」と含みを残した。
産経新聞
西武HDとサーベランスの言い分が真っ向対立しているように見受けられます。鉄道は、社会の最も重要なインフラストラクチャーです。その鉄道の一部に廃止要求とは、アイデアの一つと言われても穏やかではありません。
埼玉県知事と沿線2市4町の首長が西武HDの社長と会談したようですね。
所沢市長は、年齢も同じで知人でもあります。その市長がテレビニュースで、所沢市と西武は共に発展してきたということで、署名運動に乗り出すようです。私も署名に応じ、今回の故郷の危機で何か応援できればと思います。
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