月刊新潮45が、休刊を発表した。休刊前に発表した新潮社の社長の声明に疑問を感じた。以下、一部を掲載する。
>しかし、今回の「新潮45」の特別企画「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」のある部分に関しては、それらに鑑みても、あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられました。
自分は、杉田氏のLGBTに関する論考を熟読した。反対する部分もあるが、問題のある内容とは思えなかった。勿論、反対意見はあるだろうと思ったが、自由な意見が尊重される社会では反対意見の対峙は必要なことで、全く問題はない。我が国は、大陸や某国や半島の政治勢力と違うのだから。
声明にある、常識に逸脱した偏見と認識不足とは何を意味しているのか。当該雑誌を読んでいないので単なる感想でしかないが、その表現の妥当性を判断するのは、読者ではないか。その上で、賛成反対の意見の対峙があり、そのことで言論が止揚、アウフヘーベンするのではないか。
新潮社は、月刊新潮45の発行部数が低迷していることも休刊に至った理由の一つとしている。これは、理解できる。出版社にとって、営業的な経営判断も重要である。ただ、経営上の課題と言論・表現の問題に結びつけていることに疑問を感じている。
左派系のメディアである毎日新聞も、新潮社の発表に疑問を感じているようだ(朝日新聞は、ウハウハらしい)。そうだろう。反対意見が封殺されるような社会は御免被る。
仏蘭西の哲学者、思想家ヴォルテールの発言とされている「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」を最初に知ったのは大学生であった。まあ、社会学を専攻する学生とっては、有名なのではあるが、現在にも通じる名言あると思う。今回の休刊問題で、改めてこの名言を思い出した。
月刊文藝春秋の左傾化が著しい。毎月にように安倍政権批判で、20数年以上購読していたが、昨年末に止めた。新潮45は、時折読んでいたが、残念ながら休刊となった。誠に惜しい。
出版不況ということもあるのだろう。しかし、紙媒体の衰退は言論世界にとっての危機であるとも思う。言論の自由を守っていくためにも、左派系保守系を問わず、言論機関の奮起を促したい。
#新潮45
#LGBT
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