文藝春秋平成二十九年二月号で、脚本家の橋田壽賀子が寄稿した「私は安楽死で死にたい」が話題になっています。九十歳を超えた氏は、延命治療を拒否するだけでなく、安楽死をも望むということだけで、著名人であるだけに関心を持った方が少なくなかったものと思います。
文藝春秋は、三月号で安楽死について取り上げています。そこで、著名人60名にアンケートを実施、回答を求めました。
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安楽死に賛成
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尊厳死に限り賛成
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安楽死、尊厳死に反対
結果は、安楽死に賛成が33名、尊厳死に限り賛成が20名、安楽死と尊厳死に反対が4名、選ばすが4名となりました。
文藝春秋三月号では、尊厳死と安楽死に関して欧米の事例を取り上げています。欧州や米国のオレゴン州では、安楽死を条件付きで認めていますが、課題を少なくないようです。
自分は、尊厳死に賛成です。というか、尊厳死だけは認めて欲しいと願っています。理由は、家族に迷惑を掛けたくないこと、遺漏など医療技術で無理な延命を望まないからです。
自分は、尊厳死に賛成です。というか、尊厳死だけは認めて欲しいと願っています。理由は、家族に迷惑を掛けたくないこと、遺漏など医療技術で無理な延命を望まないからです。
本来は、安楽死も望んでいますが、現在の日本の法制度では、医師が刑法199条の殺人罪か同202条の自殺幇助に問われます。現時点では、欧米のような安楽死で医師が免責になる規定がない以上、少なくとも尊厳死を選べる可能性が残しておいて貰いたい。
もし、安楽死まで議論まで及んでしまうと尊厳死も反対と言うことになり兼ねず、それは避けたいという考えです。
自分は脳出血を患い、高次脳機能障害者です。その障害が、将来に及ぼす影響を気にかけています。もし、何らの後遺症が顕在化し、自らの意志では回復不能になったのであれば、少なくとも尊厳死を選択しようと思います。
高齢化社会になり、だれもが穏やかな死を迎えるとは限らなくなりました。橋田氏の問いかけは大きな反響を呼びましたが、尊厳死と安楽死を考える良い機会なったのではないでしょうか。
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